Searchin' for Satchin!













「まずは、人探し・・・・・・じゃなった。人調べをしたいの。どんな人かは私と同調して読んで。で、志貴の知り合いから情報を吸い上げて欲しいの。」
「・・・・・・(こくん)」
「その後は私が呼び掛けるまで待機。呼び掛けたら志貴を夢の中に連れて来てほしいの。」
「・・・・・・(こくん)」

 そして、私は同調して、早速、その人のことを調べに行きました。









 とことことこ・・・


 ご主人さまの夢で見たけど、ご主人さまはあまり友達付き合いが多いように見えないので、それほど苦労もしないでしょう。では、まずは、あの人の所から行きましょうか。








 とある家に到着しました。私は、適当な木に登り家の中をのぞくと、・・・いました。確か、あの人は「有彦」という人でしたね。ちょうどお昼寝をしてます。では、ちょっと失礼して・・・








 ・・・と思ったら、何ですか?この『力』は!?
 霊?それにしても強大な・・・・・・!

 アレは・・・もしかして以前、アルクェイド様と戦ったエクソシストの持っていた第七聖典!?どうしてこんなところに・・・



 びくぅっ



 ・・・気づかれたようです。何か殺気のような張り詰めた気・・・どうしましょう・・・

 と、窓から中をのぞくと、


 がりっ、ぼりぼり・・・


 は?ニンジン?・・・を食べてます。第七聖典がニンジンを食べてます。しかも、人の目を盗むように・・・!

 そして、


 ぱちっ


「何をしている、この馬ぁぁ!!」


 どごっ


 寝返りをうつように、寝た体制のまま裏拳。見事に頭の頂点を突いていました。

「ひどいです、有彦さん〜」

 頭をさすりながら涙目で訴えています。本当にアノ第七聖典ですか?

「じゃかしいぃ!何、人が寝ている隙にニンジンの盗み食いしてんだ!?」
「だって、おなかがすいたんですもん〜」
「ユーレイの分際で何が、おなかがすいた、だ!」


 ・・・痴話ゲンカ、というやつでしょうか?なにやら取り込み中のようです。仕方がないので後回しです。











 と、少し歩いて気づきました。他にご主人さまのお知り合いで、家を知っている人がいないことを・・・。


 ・・・ピンチです。どうしましょう。


 と、その時、公園に人影を発見しました。


 ・・・あの人は、確か・・・「高田」という人ですね。
 ラッキーです。お知り合いゲットです。早速近づいて・・・


 うっ


 どうして、こんな時間に・・・公園のベンチに腰をかけて右手に菓子パン、左手に菓子パンの詰まった袋スタイルで日向ぼっこしているのですか!?それに、・・・

 その体はもう栄養は必要ないでしょう!?

 ・・・ダメです。私、あのような体の人は・・・どうも・・・だって、私の周りの人たち(人外含む)ってみんなスタイルいいし(私を含む)!






 気づいたときには走り出していました。嗚呼、何をやっているのでしょう・・・










 また、とことこ歩きます。悪いことにアテがありません。

 でも、私はラッキーガール(キャット?)のようです。ふと見上げれば、そこには「舞士間」の表札。確か、この人、ご主人さまのクラスメイトのはず。
 家の庭にに入ると、そのクラスメイトさんの部屋と思われる部屋を見つけました。が、



 ご主人さまの写真(特大)!?



 たまたま、窓の鍵が開いて、しかも、部屋の中には誰もいなかったので、中に入ってみると、・・・間違いありません。この人、隠れ志貴さまファンです。
 部屋一面に志貴さま写真(特大)、志貴さま人形(手作り)、さらに、机の上の日記帳。開いて読んでみると、・・・もう私の口からは言えません・・・。ところどころ、日記じゃない記述も・・・






 !

 がちゃっ

「ふぁあぁぁ〜、宿題、嫌だな〜〜、・・・って、猫?」

 この人が「舞士間祥子」ですね。では、ちょっと失礼します・・・

 そうして『力』を解放します。途端、あの人は眠りに落ち、私はその中に入っていきました。




 ・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・




 ・・・はぁはぁはぁはぁ

 あの人、そこまで、・・・そこまでして志貴さまフリークだったなんて!夢にまで出さないでください、“私”のご主人さまを!しかも、いくら夢だからってあんなことやこんなこととか・・・。私の方が恥ずかしくなっちゃうじゃないですか〜(はぁと
 でも、ようやく情報ゲットです。といっても、名前とか、表面上のことだけですが・・・。この調子でもう一人くらい・・・








 結局、私は有彦さんの家に戻ってきました。多分、この人が一番知っていそうな気がします。特に“ご主人さまと弓塚さんの関係”を!

 また、あの木から部屋の中を眺めました。今度は有彦さん一人です。ちゃ〜んす!








 そうして私は有彦さんの記憶を読ませてもらっているんですが、なんでしょう、これは・・・

 有彦さんの記憶から読み取れる弓塚さんはいつもご主人さまを見ているだけ。授業中も、休み時間も、食事中も、ただ見ているだけ。それが何年分も読み取れます。
 でも、ようやく見つけ出した最近の記憶。なぜか奥底にしまってあるような・・・。それを見ると、ご主人さまと話していて、笑みを浮かべる弓塚さん。それまでの弓塚さんの笑顔が作り物とはっきりわかるほどのきれいな、曇りのない笑顔。

 そうなんですね。弓塚さんもやっぱりご主人さまのこと・・・















「おかえり、レン。どうだった?」

 もう、日が沈みかけていました。本当はもう少し早く終わる予定だったのですが・・・。イロイロありましたから。私はマスターと同調して情報を送ります。

「弓塚さつき・・・・・・か・・・・・・」

 アルクェイド様の表情が真剣味を増します。これから行う作業の難しさを示すかのよう。

「まだ成仏しちゃダメだからね・・・・・・ 志貴の為、ついでに貴女の為なんだからね。レン、後で呼ぶからさっき言った通りに御願いね。」
「・・・・・・(じーっ)」

 ・・・この人が戻ってきたら、また、厄介なことになりますよ?この人、実はスゴイんですから。

「ちょっと不満かもしれないけど、それは私も同じなんだから。志貴の為よ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(こくっ)」

 ご主人さまのため、か。それなら、がんばろう、と思いました。






適当にあとがき

 どうも、暗躍中らしいSHUです。
 今回は以前もさせていただいた、あーぐらすさんのSSのリンク作です。

  やはり、あそこでレンの出番は必要でしょう!

 という、勝手な思い込みから書き上げました。結果、思い込みが激しいです。(何
 では、読んでいただいて、ありがとうございました。