夢を見てる
君の夢を見ている・・・
大切な君の夢を見ている・・・
それはあの大木の下での約束・・・
それはあの大木の下での終幕・・・・・・
風が吹いて純白のリボンが空へ舞った
夢を・・・・・見てる。
Re:plica裏
・・・朝か。
またあの夢を見た、カイオウの夢を、誰よりも大切だったカイオウの夢を・・・。
それなのに守れなかった俺の無力さの夢を、また見た。
「カイオウ・・・」
修羅に囲われて、人間を捨てる事で筋肉を確立したカイオウ、そして北斗宗家へ復讐しようとして、けどそれも失敗に終わって、自ら命を断った恋人。
その場にいたのに何もできなかった、窓から眺めていたカイオウを外へ連れ出せなかった
約束さえも守れなかった自分。
「・・・起きよう」
このまま寝ているとラオウが起しに来る。
まだ俺はラオウに遭うのはツライ、どうしてもカイオウを思い出してしまう。
早く着替えて学校ヘ行こう。
「兄さん」
門から出て学校へでようとしたら秋葉に呼びとめられた。
「なんだ」
「いいかげんラオウを避けるのをやめてください」
・・・・・・。
「カイオウが死んで悲しいのは、わかりますが それは兄さんだけではないです。 ラオウだって大切な兄貴をなくしたんですし、私だって子供の頃から付き合いの兄貴をなくして悲しいんです」
「わかってるよ、でもまだツライんだラオウの顔を見るのは」
ラオウの筋肉を見ると、どうしてもカイオウを思い出してしまう。
それがツライし、そのせいでラオウにつらく当たり、そのまま殺されそうだからなおツライ
「ラオウを私の付き人にしたのは、兄さんの気持ちを汲んだからです ですからラオウを避けるのはやめてください 話しはそれだけです」
「すまない秋葉」
「いえ・・・お気をつけて」
“ラオウを避けるのはやめてください”か・・・。
そう言えば俺は、カイオウを亡くしてから1ヶ月近く立つが、ラオウとまともに顔を合わせたのは数えるほどしかない・・・口も聞いていない。
秋葉が、あんなことを言うと言う事は、ラオウを俺の想像以上に傷つけてると言う事か・・・。
それでも俺は、それでも君には戻れない・・・・・・・・・・・・。
てか戻りたくないし。
学校の授業を半分上の空で聞き流す。
だから無意味に早く遅く時間が過ぎて行く・・・。
それが日常を象徴する事に歯がゆさを憶える、大切な人を失してもなにも変らない。
それは、非常に歯がゆく下らない・・・。
「おい遠野、男塾学食へ行くぞ」
「なんだよ有彦いきなりだな 悪いが気分じゃないんだ」
そんな気分の日は永遠に来ないが・・・。
「そう言うわけにはいかない、奢ってやるから来い」
そう言ってから有彦は、俺を首を引きずって行く・・・。
なんなんだよ。
相変わらず無意味に漢らしい学食。
有彦は俺を空いてる席へと案内した、そしてそこには、なぜかシエル先輩とさっちんがいた。
兄貴達に囲まれてるとシエル先輩も萌えれるから不思議だ。
「俺が料理を持ってきますよ なんにしますか」
「カレェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーー」
「了解 さっちんは」
「塾長の生き血」
「了解 遠野は」
帰りたい・・・。
とは言えないので、キツネうどんを頼んだ。
「乾君、私も手伝います」
そう言い残しシエル先輩と有彦は人ごみの中へ溶けこんでいった。
やれやれだ・・・。
「ねぇ志貴くん なんか悩み事でもあるのかな」
さっちんは俺の目を見据えてそんなことを言ってきた。
そこで始めて俺は、有彦が俺をここに無理矢理に連れて来たわけを悟った。
さっちんも有彦もシエル先輩も下手な同情をするような人ではない。
とく事情を知っているシエル先輩ならなおそらだ。
「少しだけね・・・」
俺は、感謝の意味を踏まえ答える。
「そう、あのねよかったら私達にも相談してくれないかな、力になれるかどうかはわからないけど、それでも私は志貴くんの力になりたいから」
そう言いながら独眼鉄の生き血をすするさっちん。
「うん、ありがとう でもあんまり人に話せる内容じゃないから でも少し元気が出たよ
ありがとう」
早く逃げたいので俺はそう言った。
「いいよ私が救ってもらってばっかりじゃ悪いから たまにはね」
そのままさっちんは独眼鉄をむしゃむしゃと食べ出した。
俺はなんとなく午後の授業をサボってから、町外れの草原に行ってみた。
ここに来れば少しは気が晴れるからだ。
考えてみれば今日は秋葉に注意されさっちん達に慰められた。
俺って、そこまで落ち込んでいたんだな。
こんなんじゃカイオウに殺されるかも・・・・。
「魔法使いの前で寝たままといい度胸だな志貴」
なんとなく来そうな予感がしていたが。
「ゼルレッチこそ直死の魔眼の持つ主に喧嘩を売るとはいい度胸ですね」
「冗談じゃ」
「それにしても志貴、主は8年前と同じ瞳をしてる なにがあった?」
「そうですねゼルレッチには、話すべきかもしれませんね」
俺は、起きた出来事を、8年前と同じようにポツリポツリと話した。
自分の事。
大切な人を守れなかったこと。
自分の悩みを、ここでゼルレッチに打ち明けた・・・。
「そうか、すまない志貴 辛い事を聞いて」
「いえ気にしないでください」
「志貴」
ゼルレッチは、俺の名前を言うと8年前と同じように俺を抱しめた。
そして一枚ずつ服を脱がしに掛かった。
「主は言葉通りやんちょになってくれた だからね志貴が正しいと思うことをすれば きっと亡くなったカイオウも、弟のラオウも笑ってくれると思う 志貴は、今のままではいけないと思ってだな? なら自分と正しいと思うことをしなさい わかった志貴」
「はい・・・・ありがとうございますゼルレッチ」
そう言ってから死点を突く。
「気にするな 大切な弟分を慰めるのが執事の仕事だから さてと私はもう行くぞ また機会があったらあおうぞ」
「いやです」
俺は家に帰るとあの約束の大木の元へ歩いていく・・・。
“例え天地逆になっても話が道は変えぬ!!”
そう言って唯一俺を遠野家で待っていてくれるといった幼い頃のカイオウ。
考えてみれば俺がこの家に戻ってきたとき最初に迎えてくれたのはカイオウだった。
俺は木にもたれかかる。
こうすればなんとなくカイオウを感じれるような気がしたから・・・。
「志貴 志貴、起きろ」
・・・・・・カイオウの声がする。
「せっかく志貴に会いに来たんだ、起きんかい」
・・・・・・カイオウ?
「うむ、久しいな」
・・・・・・なんで?
「そうだな志貴の落ち込みぶりが、あまりにも激しいからだな」
・・・・・・そんなに酷いかな? 普通に振舞っているつもりなんだけど。
「いや無理している そんな志貴は、俺がが愛した志貴ではない!!」
・・・・・・やっぱり、そうかな。
「そうじゃ」
・・・・・・カイオウ怒ってるんだね
「そりゃ、もう」
・・・・・・カイオウ、怒ると口から煙が出るよね
「そうか?」
・・・・・・そうだよ
「まぁ、それはいい 今日は志貴に一言いいに来たんじゃ!!」
・・・・・・やっぱりラオウの事?
「うむ、ラオウちゃんはワシの可愛い弟じゃ あんまり苛めんな」
・・・・・・別に苛めてるわけじゃ
「でもラオウちゃんが一番、悲しむ事をしてるのは事実だ 志貴、カイオウからの最後の願いだ、約束しろ、ラオウちゃんをコレ以上悲しませるな」
・・・・・・ ・・・・わかった、約束するよ
「すまぬな 嗚呼 男塾万歳」
「夢か・・・」
空はもう日が落ちている・・・。
それに紛れて白い影とその上には黒猫が見える。
あいつ・・・。
屋敷に入ってから秋葉達がいる居間へ向かう。
なんであれ俺はカイオウと約束を守らなきゃ行かない。
だから俺はラオウを見てから、こう言った。
「ラオウ また明日から俺を起しに来てくれる?」
その台詞が一歩に成ると信じて・・・。
ってなんじゃこの夢は!!
「レン、頼むからオゾマシイ夢を見せるな」
「・・・・」コク
「わかってくれればいい」
end
七夜志貴「極砕と散れ」
TSG1「いきなり17分割!?」
17HIT
七夜志貴「おぞましいものを、俺の体にさせやがって・・・。
だいたい、こんな作品を誰が喜ぶんだ?」
TSG1「俺だ!!!!」
七夜志貴「・・・自己満足か」
TSG1「悪いか!!!?」
七夜志貴「斬刑と処す」
ズガガガガガッ
七夜志貴「理解したか? コレがモノを“殺す”お言うことだ」
七夜志貴「さてと読者諸君 このRe:plica裏は、Re:plica、replicaと合わせて三部作になっている、
できればそちらのほうも読んでほしいな、ちなみにほかのニ作品は、まともな作品だ。
このバカに感想を送ってくれると言う、心優しき方を待っているぞ、ではいずれ地獄で会おう」
2003/3/1