千年城でボーッとしている金髪の王女
彼女は、暇を持て余していた、自分の固有結界が発動したのはいいが、アルクェイドが彼女の望みとなるまで時間は果てしないし、ここですることはない。
「そうだ、やつを呼ぼう」
そう考えつくと彼女は、行動に出た。
彼女の名は 朱い月 アーパーな一族の祖である 故に朱い月もまたアーパー吸血姫。








夏祭り〜朱い月編〜










奇妙な感覚で目が覚めた・・・。
この感覚は以前にも味わった事がある、確かあの時は・・・朱い月に始めて会った時だな「って千年城だ」
日本じゃまず見ることの出来ない内装 もっとも空想具現化で作られた城だが・・・。
前回と違い追いかけられるような感覚はしないが、なんか妙な気配する。
「目覚めたか志貴?」
俺がボーッとしてると、後ろから声をかけられた もちろん声の主は朱い月だ。
心なしか、少し不機嫌そうな表情をしている。
「目覚めたって、ここは千年城だよな」
「そうだ、アレの実家じゃ」
「それで俺になんのよう?」
「暇だから、我と遊ぶがいい」
朱い月は、アルクェイドと同じ声で、同じような事を言った。
さすがにコイツから、そんな台詞を聞くとは、思わなかったので少しビビる。
「1つ聞くけど断ったら、どうなるんだ?」
「ふむ、断ったら、今度は19分割だな」
目を金にしてから言う。
「おっけー目が覚めるまで付き合います」
「よし、それでこそ志貴だ」

「それでなにをして遊ぶんだ?」
「祭りとやらに、行って見たいと思うのだがよいか?」
「よいかって、どこで祭りがやっているんだ?」
「埋葬機関でメレムの主催でやっておる」
確かに宗教直属の機関だから、祭りがあってもおかしくはないが・・・。
なに悲しくて、犬猿の中である埋葬機関が主催する祭りに行こうとするのだろう?
「わかった行こうか?」
「待て、祭りに行くのは、浴衣とやらに着替えてからと聞いたぞ、よって我も着替えてくるのでここで待っておれ」
そう言うと朱い月は、振りかえり手を叩く。
すると黒いケープに身を包んだ、琥珀(似)さんが箒に乗って飛んできた。
「アンバー、浴衣に着替えるのを手伝ってくれ」
「わかりました朱い月さん それじゃ別室にまいりましょう」
朱い月を、箒に乗せてから高速で移動して行く。
その光景を見て思ったこと・・・・
「オヤジ、とんでもない人を囲ったな」
たぶん飼い犬に逆に飼い犬にされたのだろう。、あの変態親父は・・・。
しかし、それはそうと朱い月の浴衣姿か、そうとう美人だろうな。
楽しみに待っておこう。




10分ほど待っていると、白い浴衣に着替えた朱い月がやって来た。
あの長い金髪は、束ねられている。
これは、予想以上に萌える、アルクェイド以上かもしれない。
「どうだ志貴 似合うか?」
「ああ、似合ってる カワイイよ」
「なっ・・・そっ そうか? ふむ、お世辞でもうれしいぞ」
朱い月は、少し頬を染めながら照れている、それでも態度をくずさないとこが、朱い月らしい。
「では、まいろう」
「オッケーとことん付き合うよ」


朱い月に案内されて埋葬機関主催の祭りへと向かう。
カトリックのくせに、なぜか日本風でヤキソバや焼き鳥といったお馴染みの屋台が並んでいる。
「どこからまいろうか?」
「どこって・・・適当に回るしかないだろう祭りだし」
「そうなのか? それよりも志貴 あれはなんだ?」
朱い月は、好奇心丸出しで、出店を指差す。
出店は、屋台オヤジがハシまきを作っていた。
「あれは、ハシまきだよ 薄いお好み焼きをハシでまいたやつ」
祭りの屋台では代表格だな。
朱い月は、見てわかるぐらいにウズウズしている。
なんかアルクェイドを見ているみたいだ。
「食べようかアレ」
「そうだな志貴が言うなら、食べてみよう 待っておるがいい我が買ってくる」
そう言いながら朱い月は、走ってはしまきを買いに行く。
しばらくすると朱い月は、ハシまきを2本もって戻ってきた。
そのうち一本をおれに差し出す。
「ありがとう」
御礼を言ってから受け取って食べる。
うん、うまい。
「うむ、これは美味だ 今度アルトかネロに作らせよう」
アルトさんが作る姿はまだしも、ネロがハシまきを作る姿は想像できない。
しかし・・・朱い月は口元にソースやあおのりをつけたがら食べている。
なんか夢十夜のときからは、想像つかない無邪気ッぷりだ。
「朱い月、ソースがついてるよ」
とりあえずティシュを渡す。
「すまぬな、次に行くぞ」


祭囃子が聞える喧騒の中朱い月と歩く。
さすがにアルクェイドほど騒ぎはしないが、見た目から想像つかないほどにはしゃぎながら見て回っている。
そしてよく食べる、すでに焼き鳥やたこ焼き、わたあめ、りんごあめ、チョコバナナ等など制覇をしている。
そんな姿を見て思ったことは、これは遺伝だな、ブリュンスタッドの遺伝だ。
「ぬっ 志貴、アレはなんだ?」
朱い月は怪訝な表情で、ある出店を指差す。
そこには・・・・
「カレェェェェーーーパンありますよ!! 揚げたてのカレェェェーーーパン」
と戦闘服に入れ墨に第7聖典と言う対吸血鬼専用の姿で覚醒しながらカレーパンを売っている。
否 つくっては、ほとんど自分で食べている。
さらによく見るとロアやシキさらに軋間、久我峰、さっちんと言った脇役メンバーが強烈な発汗を伴って息絶えていた。
第7聖典の精霊のななこちゃんは、耳を押さえながら泣いている。
そりゃ埋葬機関主催だからいるだろうと思っていたけど。
シエル先輩・・・・・・・・・・。
「朱い月、見なかったことにしたほうがよくないか?」
「そっ そうよの その方がいいな、うむ次に向かうぞ」
「そうだな」
ちなみにシエル先輩の屋台は、ナルバレックやアルトさんがシエル先輩を抑えに行っている。
たぶん埋葬機関のトップと27祖の実質トップが手を組む姿なんて一生見れないぞ。



結局朱い月に連れ回される形で1時間ぐらい祭りを見て回った。
埋葬機関が主催と言うことで変な祭りになるかなと思っていたが、案外普通の祭りなので安心した。
「それで志貴よ これからここで何があると言うのだ?」
「花火があるみたいだよ」
さっき告知のチラシが貼ってあった。
「花火とはなんだ?」
「見てれば、わかるって」
しばらくすると1発目の花火が夜空を彩った。
それに続いて2発目 3発目と花火の華やかさが夜の闇を彩って行く。
朱い月は、花火が上がるたびにはしゃぎながら空を見上げている。
「儚いものだが見事なものよの・・・」
朱い月は、そう呟くように漏らした。
やがて最後の花火が上がった。

「これで終わりみたいだね」
「そのようだな 志貴よ今日 我に付き合った事を礼を言わせてもらうぞ ありがとう」
「気にするなよ朱い月」
「さてと志貴 そろそろ目覚めの時間のようだ こんどは現実でアレの相手はしてやれ」
朱い月の言葉を聞き終えると景色が揺らぎ、アルクェイドの隣りで目が覚めた。
やっぱりアルクェイドは無邪気そうに寝息を立てていた。
「やれやれ、夢でも現実でもお姫さまのお守りか・・・」
まぁ、それも楽しいからいいか。

end





後書き

ワラキアの夜「つまらない、つまらない、つまらない、つまらない
つまらない、つまらない、TのSSは、つまらない、つまらない、つまらない
つまらないなら自滅しろ!! 自滅自滅自滅自滅自滅自滅!!!!!!」
TSG1「黙れ、ワキガー」
ワラキアの夜「そんな臭そうな名前は、やめてくれないか?」
TSG1「いいじゃん」
ワラキアの夜「・・・それにしてもT、あまり朱い月らしくないと思うのだが」
TSG1「う〜〜ん、確かにあるかも」
ワラキアの夜「おや、意外にも素直に認めるのだな」
TSG1「否定してもしゃーないだろ」
ワラキアの夜「では、ここで死ね」

ズガガガッ!!!!

ワラキアの夜「幕だ、奈落に堕ちた作家にようない、その闇
永遠に来ない感想メールを待ちつづけるがいいTよ」

2003/3/1