志貴やアルクェイドが住む街にある高台。
そこに一人の女性が髪をなびかせながら立っていた。
女性は大きなトランクを手にとってから、少し考えこみ
こんな台詞を漏らした。
「ホテル代もったないから志貴の家に泊まろう」
女性の名は蒼崎 青子 通称ブルー 魔法使いである。
ブルー旋風接近だ!!
学校帰りに、なぜかいきなり七夜の血が騒いだ。
なぜだろう? 別に周りには誰もいない・・・いや、いたいつのまにか後ろに人がいた。もしかして死徒だろうか? と危惧して振り向くとそこには・・・。
白いTシャツに青いシンプルなジーンズ 手には赤色のトランク 赤い長い髪、忘れれるわけがない優しそうな瞳と少し偉そうな態度。
間違いなく先生だった。
「先生、お久しぶりですね」
「そうね志貴 もっとも私は志貴の噂を聞いていたけど・・・ちゃんと志貴は自分の力を考えて使ったみたいね まあまさか真祖の白姫が志貴の恋人に収まるとは思わなかったけどね」
そう言いながら先生は、笑う。
やっぱり変っていない 見た目も変っていない・・・やっぱり魔法使いだからだろうか?
「ところで先生、なんでこの街にいるんですか?」
「ちょっと姉貴の用事でね それより志貴お願いがあるんだけど」
「なんですか? 俺に出来る事なら言ってください」
「志貴の家に泊めてくれない? 部屋はあまってるわよね遠野家だし」
・・・・想像してみる。
パターン1 アルクェイドが俺の部屋に来る 先生を見つける 魔法使いVS吸血姫
結果 死亡者多数 俺も含む。
パターン2 秋葉が怒り檻髪発動 対抗して先生も魔法を発動 結果 死亡者多数 やっぱり俺も含む。
パターン3 シエル先輩が来る 先生を見つける 教会と協会は仲が悪い 第7聖典と青魔法が交錯する 死亡者多数 俺も含む。
パターン4 琥珀さんに相談する 問題外
パターン5 翡翠に相談する ダメだ翡翠が可哀想だ てか翡翠が死にかねない。
パターン6 断る これはできない先生への恩を考えると それに魔法で殺されかねない
・・・・・。
「どうしたの青ざめて」
いえ、自分の死期を悟っただけです。
「わかりまし、たぶんOKです」
「そう、ありがと じゃ案内してくれる?」
しょうがない最善策は、戦闘に至る前に先生が俺の恩師であるあること説明して 納得してもらうしかな。
まぁ、以前アルクェイドが先生が相手なら手を引くしかないみたいな事を言っていたから大丈夫だろう・・・。
まぁ、いざとなったらメガネを外すしかないのかな。
遠野家に行く途中に接近したくない相手の一人にあってしまった。
「あっ 志貴 遊びに・・・ブルー?」
笑顔からとたんに冷たい視線で先生を睨んでから 俺に視線を移してアルクェイドは予想通りの質問を投げかけた。
「なんで志貴とブルーがならんで歩いているの?」
「いや・・・偶然にあって」
まだ瞳が金色ではないことが救いか。
「それで?」
「私が志貴の家に一泊することになったのよ アルクェイド」
アルクェイドの質問に先生が答える。
頼みますから核ミサイルの発射ボタンを押すような真似はやめてください先生。
「へぇ〜おもしろいこと言うわねブルー 人のモノにちょっかいだそうなんて」
あっ、瞳が金色に変った・・・空想具現化か?
「別に志貴に手をだすつもりわないわよ だって私、百合だもん」
「「えっ!!」」
俺とアルクェイドの声が綺麗にハモる。
先生が百合?
「志貴、百合ってなに?」
アルクェイドは俺に、いつものように聞いてきた。
「先生ちょっと待ってください おいアルクェイドこっちこい」
とりあえずアルクェイドを路地裏に連れて行く。
「なによ志貴? ところで百合ってなに?」
「百合は薔薇の逆だ、レズの隠語だ」
ちなみに薔薇は漢同士だ 筋肉のぶつかりあいだ。
「いいかアルクェイド 先生は前にも言ったが俺にとっての恩人だ あらゆる意味でのな
俺が生きているのも、普通にくらせてお前と出会えたのも・・・そう言った生活があるのは先生と出会ったからだ だからなアルクェイド 俺も先生に恩を返したい、先生が一泊泊めてくれと言うお願いを受け入れたんだ わかってくれるか?」
「えーでも、私ですら泊まったことないんだよ」
「そのことは謝る、そのかわり俺がアルクェイドの家に泊まることはできるだろ?」
「そうだけどさー」
「大丈夫 俺はアルクェイドだけだから 浮気の心配するな」
・・・なんか、もの凄い事を言ってしまった様な気がする。
まぁいい 悔しいが事実だ。
「志貴が、そう言うならいいけど 本当に浮気しちゃイヤだからね」
アルクェイドは頬を赤らめてから、そんなことを言う 反則的カワイイ 参考にするなら読本の閑話そのさんの123P左端のアルクェイドだ!!
「ああもし、襲ってきたら死点を突いてやるさ」
「なら、いいよ〜 それにブルーなんかに、志貴をおとせるわけないよね 私がいるんだもんね〜」
「なぁ、それよりアルクェイド 先生って本当にレズ?」
「さぁ、聞いた事ないけど じゃっ志貴 今度は私と遊んでよね バイバイ」
「お待たせしました先生」
「志貴も大変ね わがまま姫のおもりは」
苦笑しながら言う 先生。
「でも楽しいですから ときに先生、本当に百合の人ですか?」
「ホントよ あきらの始めての相手 私だもん
・・・・・・沈黙。
「あきらって、瀬尾あきらちゃんですか? 未来視の」
「そうよ」
あきらちゃん秋葉に苛められる前は、先生の餌食になったのか・・・・。
不憫な子だ。
「家に案内します」
このさい聞かなかった事にしよう。
先生を遠野家へ連れて行く内に、また遭遇したくない人に出会った。
こんどはシエル先輩だ。
「遠野くん なんでブルーと歩いているんですか?」
あきらかに殺気がこもった目で俺を睨む。
「先生は、俺にメガネをくれた恩師なんです」
「へーそうなんですか 遠野くん教会が協会と仲が悪いことは知ってますよね?」
知ってます、だから対策を考えてます先輩。
「それは、そうと先輩 これ食べませんか?」
シエル専用一撃必殺メシアン揚げたてカレーパンお持ち帰り用 アルクェイドと別れた後に買って置いたんだ。
「それっ それは・・・メシアンのもちろん食べます 食べます!!」
「じゃあ あげますよシエル先輩には、お世話になっていますから」
シエル先輩は、俺からカレーパンを受け取ると・・・
「むはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
覚醒した。
よし計画通りだ。
「先輩、今日は半額サービスなんですよカレーパン」
それを聞くとシエル先輩は覚醒したまま疾走しだした。
「カレェェェェェェェェェェェェェェェェェー!!!!!!!!」
その姿は、土煙をあげながら走る姿は、まさに悪夢だった。
「ひどいわね志貴」
「そうですか? もうちょいですよ」
坂を登り抜けると遠野家につく。
「へぇー想像以上ね」
「でしょうね 俺も最初は驚きました。」
さてと、どうするかだ・・・。
とりあえず屋敷に入る すると当然の如く翡翠が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ志貴さま ところでそちらの方は・・・?」
少し不安げに先生の方を見る。
「その説明は、あとからする秋葉にお客さんを連れて来たって伝言して あと琥珀さんお茶もお願いって あと客室の用意も」
「かしこまりました」
気合いを入れて行くか!!
居間に先生を連れて行くと、髪が赤くなりかけている秋葉が出迎えた。
琥珀さんは、なぜだか楽しそうだ。
「兄さん、そちらの方はどなたですか」
「ちゃんと説明するから まぁ座れ」
「それで、どなたなんですか?」
「この人は、蒼崎 青子さん 俺にとっての先生だ」
俺が、言った台詞を聞くと先生は不満そうに俺を睨んでから。
「志貴 私の名前をフルネームで呼ばない 私のことはブルーって呼んで」
そうか、そう言えば先生は自分の名前が嫌いって言っていたっけ。
「蒼崎・・・魔術師の家系でも異端の一族ですね 兄さんとどんな関係ですか?」
「そうだな、俺が四季に殺され・・・病院で死線のなかで目覚めたときに 俺を救ってくれたのが先生だ」
俺は、過去を語りながら先生と俺の関係を説明した。
あの木の下で、俺と対等に話してくれたこと。
あの木の下で、俺の力をあり方を教えてくれたこと。
あの木の下で、俺にメガネをくれた事。
あの木の下で、そしてなにより俺に生きかたを諭してくれた事を・・・。
ホントに命の恩人で 俺にとっての師だ。
「と言うわけだ」
「なつかしわね もう九年前になるのかな」
「わかりました、兄さんの恩人と言うのなら客人として迎え入ります 見ての通り使用人は二人しかいませんので おもてなしはできませんが・・・」
「そんなの気にしなくていいわよ」
「それじゃ琥珀、ブルーさんを案内して」
「はい、わかりました コチラです お荷物を持ちましょうか?」
「大丈夫、それに一般人が持ったら危険だからね アレばっかは私の魔法では倒せないから」
「はぁ・・・わかりました」
その日の夜。
俺が風をあたりに外に出ると、すでに先客が居た。
先生である、さっきまで意外にも気のあった秋葉と話していたのだが終わったのだろう。
「先生、秋葉と仲良さそうでしたね」
「そうね同じ苦労を青春時代に過したから 私はね礼園の出身なの」
礼園は浅女と並ぶ規則の厳しいお嬢さま学校だ。
秋葉によると、浅女よりもエスカレータせいな分もっと厳しいらしい。
「意外ですね」
「意外とは失礼ね・・・でもショウにあった学生生活じゃなかったわね」
「でしょうね」
そう言えば先生に大切な事を言い忘れたんだ・・・8年前に 先生と別れたときに
ありがとうって。
「先生、ありがとうございます」
「なによ志貴 お礼なんか言って」
「あの時 先生と別れたときにさよならしか言えなかったから、今言ったんです」
「そうね、あの頃の志貴は脆いとこがあったもんね しょうがないでしょうけど」
確かに先生と会うまで、壊れかけたガラスのような人間だったかもしれない。
「ねぇ志貴・・・やっぱ貴方 凄いわ」
「なんですかいきなり」
「よく私の言葉を守ってくれたなって ホント素敵な大人になったよ アルクェイドは幸せモノだね」
「先生、俺は自分が正しいと思ったことに生きてきただけです そう言った意味では先生の言葉を守ったかもしれないですね」
「そうね なら志貴 聞くけどアルクェイドの側に居る事の意味がわかる?」
・・・・・・
「死徒27祖、埋葬機関、そして私達の協会を全員 敵に回す事になるのよ」
先生が冷たい目で俺を睨む たぶんコレが魔法使いとしての視線だろう。
「未来の事は、わかりませんが俺は先生の言葉通り自分が正しいと思ったことに自信を持っていきます」
「そう、それを聞いて安心した 最後にもう一つ聞くけど」
「なんですか?」
「秋葉は処女よね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
「翡翠も処女よね」
「翡翠はやめてください」
「そう、翡翠には手はださないから メガネをつけなさい 貴方なら私の魔法まで“殺”せるんだから」
「ならいいです」
「琥珀は・・・なんか嫌な予感がするからやめとくわ」
さすがに魔法使い 危険には敏感だな。
「もう一度聞くけど秋葉は処女よね」
「たぶん、間違いなく処女と思います」
「いただいていいのね?」
「いいですよ」
すまんな秋葉・・・お兄ちゃんは、お前に少しオトナクシなってもらいたいんだ。
だから先生の餌食になってくれ。
「でも先生 秋葉には略奪がありますよ」
「志貴、私は魔法使いよ」
「妹を殺さないでくださいよ」
「大丈夫よ」
本当だろうか?
翌朝
「兄さん、おはようございます」
「ああ、秋葉 眠そうだな」
徹夜で犯されたのか?
「そっ そんなことないです!! それよりブルーお姉さまは?」
お姉さまって・・・。
そんなことを疑問に感じてると先生がやってきた。
すでに着替えてカバンを持っている。
「おはようございます先生」
「おはよ志貴」
「ブッ ブルーお姉さま おはようございます」
「ああ、おはよ」
「ところでブルーお姉さま その格好ひょっとしてお帰りになられるのですか?」
「ああ、朝ご飯を頂いたら帰るわよ いつまでもお邪魔しちゃ悪いしね」
「そんなことは、ありませんブルーお姉さまが邪魔なんて 望むならいつでもいてください」
秋葉・・・お前・・・・・・。
「志貴さん、秋葉さまどうしたんですか? おかしいですよ」
「俺にもわからない けど琥珀さんなにかあったら俺に言ってね 翡翠もな」
琥珀さんと翡翠は終始 怪訝な顔をしていた。
「先生、今日はいつものように消えないんですか?」
すくなくとも9年前はテレポートして消えた。
俺は、そんなこと疑問に思いそんなことを聞いた。
ちなみに先生は駅にいる さらに言うと秋葉は、仕事を放り出してでも先生の見送りに付いてこようとしたが琥珀さんが、なんとか秋葉を仕事へ行かせた。
「なんなく気分的にね この電車ね さようなら志貴」
「そうですか・・・先生ありがとうございました」
「気にしないで志貴 それじゃまた機会があったらあいましょう」
「はい、さようなら先生」
fin
エピローグ
「志貴さん カエルの子は所詮カエルですね」
やっぱりトリプルタナトスか・・・。
秋葉のレズウィルスは、どこまで続く?
百合秋葉の進行に続く!!
続きません!!
後書き
なんでレズは百合なんでしょうね。
青子さんは、なんとなくレズっぽいイメージがある。
あるいはショタコンとか・・・。
でも青子さんは、好きです。
あの優しさや厳しさが好きです。
まぁ、一番すきなのはアルクェイドですが・・・。
この作品で青子さんの魅力は書けたかな?
そこらへんも含めてメールなどをお待ちしております。
では読んで頂いてありがとうございました
2003/2/20